『惑いの森』読了

 

本屋の新書コーナーでみつけ、『教団X』の人か、この人の本読んだことないけど短編集読みやすそう、新しいのか!買ってみよ!と思い購入しましたが、単行本が2012年に出版されてたのか、まあそうだよな。

、、、というのがスタートでした。

 

 

『教団X』は表紙とタイトルを知っているだけで読んだことはなく、イメージで過激な作品を書く方なのかなと思っていましたが、『惑いの森』は考えさせられる、胸に置いておきたくなるお話がいくつもあり少し驚きました。

 

私の場合、文字を追っていけば入ってくるというよりは、途中で止まってシンキングタイムを挟むことが多かったので、この厚さ、短編集の割には時間がかかったなというのが印象です。

 

私が好きなお話は、『靴』と『祈り』でした。

『祈り』は老人が言った一言で、これ震災の、、?と思いました。読み始める前に単行本の出版年を確認していたものですから、確信的で読後あとがきをみてやっぱりと、、。

 

東日本大震災」は、あの時生きていた日本人なら誰でも胸にくるものがあるんじゃないかなと思います。もうあれから約7年経っていることに驚きです。

教室の机の下に隠れて、机の脚を持っていても体や机が動いてしまう程の揺れでした。当時中学生だったもので、携帯も何もなく、家に帰るまでテレビやネットの情報を得ることは出来ませんでしたが、ここが震源ではないだろ、震源地やばいんじゃないかと中学生ながら真剣に考えていたのを覚えています。

私の地域は震度5の揺れで、特に被害はなく自宅で生活できましたが、文字にせずともたくさんのことが起きてしまいました。苦しくて一生忘れられない出来事です。

 

だいぶ話が逸れましたが、あと思ったのがこのお話タイトルと雰囲気が伊坂幸太郎さんの『オーデュボンの祈り』に似てるなと思いました。とても好きな作品です。

 

初めての投稿ですが、突然小説の話を始め、書きたいことを書いたら締め方がわからないという状態でございます。

 

今はカズオイシグロさんの『日の名残り』を読んでいます。控え選手にはテレビでよくみる磯田先生の『日本史の内幕』。『日の名残り』は『ひのなのこり』だと思っていた大馬鹿でございまして、知った瞬間とてつもない羞恥心に襲われました。

 

家のカレーに葉っぱが入ってて驚いた月曜日でした。

 

以上